Tuesday, January 08, 2019 9:36 AM

金正恩氏が4度目訪中 米朝にらみ習主席会談

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が8日、専用列車で北京入りした。訪中は昨年から通算4度目。中国の習近平国家主席が招請した。両首脳は同日夕、人民大会堂で会談したとみられる。米朝首脳再会談をにらみ非核化の進め方について意見調整。中朝が10月に国交樹立70年を迎えるのを受け、伝統的な友好関係強化を確認したもようだ。8日は金正恩氏の誕生日でもあり、中朝首脳の親密ぶりを誇示した形だ。

 米朝両首脳は共に再会談に強い意欲を表明している。金正恩氏の訪中終了後、首脳再会談に向けて米朝交渉が動きだす可能性がある。今回の訪中で金正恩氏は制裁解除に向けた協力を求めるほか、朝鮮半島の平和体制構築に向け、中国も交えた多国間協議の進め方も議題となりそうだ。

 中国外務省の陸慷報道局長は記者会見で「(核問題で)米朝が接触を続けることは非常に有益だ。前向きな結果を期待する」と述べ、米朝首脳の再会談を支持する立場を強調した。(共同)