Wednesday, January 09, 2019 10:00 AM

米中貿易協議、進展か 摩擦解消へ歩み寄りも

 米中両政府は9日、北京で次官級貿易協議の3日目の議論を行った。中国外務省は「協議は終了した。結果は追って発表される」としている。ウォールストリート・ジャーナル電子版は9日、中国による米国からの輸入拡大やさらなる市場開放策を巡って一定の進展があったと報じた。

 米中貿易摩擦は輸出入や生産活動の鈍化を招き、世界経済の成長を減速させるとの観測が強まる中、互いが事態打開へ向け、一定の歩み寄りを見せ始めた。次官級協議の成果を踏まえ、今月中にも通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と劉鶴副首相らによる閣僚級協議が開かれる見通しで、日程の発表などが今後の鍵となる。

 次官級協議には米国側からUSTRのゲリッシュ次席代表らが、中国側は王受文商務次官らがそれぞれ出席。米交渉団の一人は8日夜、記者団に対して「交渉はうまくいっている」と語った。当初は8日までの予定だった日程を9日まで延長。中国による輸入拡大や中国経済の構造改革などを議論した。(共同)