Wednesday, January 09, 2019 10:02 AM

「国境危機」非難の応酬 壁建設議論、難航必至

 トランプ大統領が8日、国民向け演説で不法移民流入などによるメキシコ国境の危機を強調し「民主党が危機を認めようとしない」と不満を表明したのに対し、民主党のペロシ下院議長とシューマー上院院内総務はトランプ氏が壁を建設するために「危機をつくり出している」と述べ、非難の応酬を繰り広げた。

 トランプ氏は9日に民主、共和両党の議会指導部と協議する考えを示したが、壁建設の是非を巡り議論の難航は必至。3週間目に入った政府機関の一部閉鎖が長期化する恐れがある。

 ペロシ氏は約80万人の連邦政府職員が一時帰休や無給勤務を強いられていることを踏まえ「大統領は米国民を人質に取るのをやめるべきだ」と批判。壁建設費の予算計上に固執せず、政府機関再開に向けた予算成立を優先するよう訴えた。(共同)