Thursday, January 10, 2019 9:36 AM

客室乗務員、飲酒認める 国交省、日航に改善勧告へ

 日航は10日、昨年12月の成田発ホノルル行きに乗務した女性客室乗務員(46)が、当初の調査で否定していた飲酒を一転して認めたと発表した。日航は臭いを感じた別の乗務員の証言などから飲酒したと判断していた。女性は2017年に別の便で飲酒したことも認め、国土交通省は同日、今回の不祥事を受け、11日に業務改善勧告を日航に出すと明らかにした。

 日航を巡っては昨年12月、英国で副操縦士=懲戒解雇=が有罪判決を受けるなどの飲酒不祥事で、今回の勧告より重く、05年以来となる事業改善命令が出ている。

 日航によると、調査結果を公表した翌日の昨年12月26日、女性乗務員は上司に飲酒を認める内容の電話をした。一転した理由を「ニュースを見て、周りに迷惑をかけて申し訳ないと思った」と説明。飲酒の動機は「疲れが出て、リラックスしたかった」と話している。飲酒を認めた2便のほかに、乗務中の飲酒はなかったとしているという。同社は懲戒処分を検討している。(共同)