Thursday, January 10, 2019 9:36 AM

復興へ日本が技術協力 インドネシア地震・津波

 2100人以上が死亡、1300人以上が行方不明になった昨年9月のインドネシア・スラウェシ島中部の地震と津波で、同国の復興計画に基づき実施する事業に日本が技術協力することが決まり、ジャカルタで10日、記念式典が開かれた。日本は既に復興計画の策定を支援しているが、計画推進にも本格的に協力する。

 スラウェシ島中部地震は地震と津波に加え、大規模に発生した液状化で被害が拡大しており、国際協力機構(JICA)の調査団は「世界でも類を見ない災害」としている。式典に出席したJICAインドネシア事務所の山中晋一所長は「液状化や津波対策といった日本に知見のある分野で経験を生かし、復興事業に貢献していきたい」と語った。

 JICAによると、最大被災地パルと周辺のシギ、ドンガラ両県でハザードマップや都市計画の作成、インフラ・公共施設の設計、コミュニティーの再生などの事業を支援。各分野の日本人専門家ら計54人が現地とジャカルタで活動する。期間は今月から2021年末までの3年間。パルには現地事務所を設置する。(共同)