Thursday, January 10, 2019 9:37 AM

大統領選、野党党首が勝利 コンゴ、政情不安の恐れ

 アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の選挙管理委員会は10日、昨年12月30日に実施した大統領選で、最大野党、民主社会進歩同盟(UDPS)のチセケディ党首が約38.6%を得て勝利したと発表した。

 別の野党候補で石油会社元役員のファユル氏が優勢とみられていたが、34.8%で2位にとどまった。同氏は「不正に基づく結果を受け入れない」と表明、支持者が反発しており、政情不安に陥る恐れがある。

 鉱物資源を巡り汚職疑惑が取り沙汰されるカビラ大統領の後継、ラマザニ前副首相兼内務・治安相は得票率が約23.8%で3位だった。カビラ氏側近とチセケディ陣営幹部は選挙後に会談。カビラ政権寄りの選管がチセケディ氏の勝利を発表する見返りに、権力分担に関して密約を交わしたとの臆測が出ている。(共同)