Thursday, January 10, 2019 9:37 AM

正恩氏、米朝再会談へ努力 習氏支持、初訪朝を伝達

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と中国の習近平国家主席は8〜9日、北京で会談した。中国政府が10日発表した。金氏は非核化の立場を堅持すると表明、トランプ大統領との再会談に向けて努力すると述べた。習氏は「成果を得ることを支持する」と述べ、米朝再会談の開催に期待を表明した。朝鮮中央通信によると、中朝が今年10月に国交樹立70周年となるのを受け、金氏が訪朝を招請。習氏は快諾し訪朝計画を伝えた。具体的な時期は不明。

 米政府は早期の再会談に向けた調整加速を期待。2〜3月に再会談が実現するとの予測も出ている。ただ北朝鮮は米国が制裁緩和に応じるべきだとの立場で、金氏は会談で関係国が北朝鮮の立場を尊重し「前向きに応えることを望む」と強調した。中国も加わり、駆け引きが本格化しそうだ。

 習氏が訪朝した場合、国家主席の訪朝は2005年10月の胡錦濤氏以来。中朝首脳は国交70年を節目に政治、経済、軍事などの分野で高官往来などを通じて関係拡大を図ることでも合意した。(共同)