Thursday, January 10, 2019 9:38 AM

日本政府、反発強める 「蒸し返したのは韓国」

 政府は10日、元徴用工訴訟を巡る韓国の文在寅大統領発言への反発を強めた。「(日本が)問題を拡散させている」とする文氏の対日批判について、外務省幹部は「解決済みの元徴用工問題を蒸し返したのは韓国の方だ」と反論。「文氏には何も期待しない」(官邸筋)との声も漏れる。

 韓国側による蒸し返しと受け取るのは①韓国最高裁が昨年10月、元徴用工への賠償を新日鉄住金に命じる確定判決を出した②判決は植民地時代の請求権問題の完全解決を確認した1965年の日韓請求権協定に反するーと判断しているためだ。

 文氏が請求権協定に基づく初の日韓政府間協議に応じるかどうか態度を明らかにしなかったことも問題視する。佐藤正久外務副大臣はツイッターで、司法判断をやむを得ないとする文氏の発言に触れ「(日本の協議要請に)回答しないばかりか、この発言とは。事実を事実として見ない発言の繰り返しだ」と書き込んだ。(共同)