Tuesday, January 15, 2019 9:50 AM

竹田会長、改めて潔白主張 東京五輪招致、疑惑拭えず

 2020年東京五輪招致を巡る贈賄の容疑者としてフランス司法当局から正式捜査を開始された日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は15日、東京都内で記者会見を開き、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員を買収したとの疑惑について改めて潔白を訴え、捜査に全面的に協力する意向を示した。

 竹田氏は昨年12月10日にパリでフランス当局の事情聴取を受けたことを認め「全ての質疑に応答し、自らの潔白を説明した」と述べた。会見は捜査中を理由として質疑に応じず、7分余りで終了した。解明につながる具体的な内容も示さなかったことから、再燃した疑惑は払拭できなかった。

 竹田氏が理事長を務めていた東京の招致委員会がシンガポールのコンサルタント会社に支払った2億円超の一部が、票の買収に使われたとの疑惑が持たれている。竹田氏は同社との契約について「いかなる意思決定プロセスにも関与していない」と主張。支払いについては外部の調査チームが16年に発表した報告書に基づき「適切な対価だったと結論づけている」とした。(共同)