Thursday, June 23, 2016 9:50 AM

ミサイル非難へ調整加速 対北朝鮮声明で安保理

 国連安全保障理事会は23日、北朝鮮による新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイルの発射を非難する報道声明の発表に向けた調整を加速させた。日米は過去の安保理決議の「明確な違反」(別所浩郎国連大使)に当たるとして迅速な発表を目指す。

 日米両国が報道声明の発表を急ぐのは、北朝鮮が制裁決議を無視して弾道ミサイルを打ち続け、技術を向上させていることへの危機感があるからだ。米国のパワー国連大使は22日、国連本部内で記者団に「国際社会の結束した意思を示すことが重要だ」と語った。

 安保理外交筋は22日に開催した緊急会合で全ての理事国が「強い懸念」で一致したと指摘。中国が本国に声明の文案の同意を取り付けている最中で、返事が来れば「一両日中にも発表できる」と楽観視する。別の外交筋は数日中との見方を示す。(共同)