Friday, January 18, 2019 9:36 AM

今年もシリア軍事関与継続 性急な撤収誤りと仏大統領

 フランスのマクロン大統領は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)に対するシリアでの有志連合の掃討作戦を巡り「今年も軍事的な関与を続ける」として撤収しない考えを強調した。南部トゥールーズ近郊で行った軍関係者への新年の演説で述べた。

 トランプ大統領が米軍のシリア撤収を決めたが、マクロン氏は「性急な撤収は誤りだ」と指摘。米兵も死亡したシリアでの16日のテロに言及した上で「(ISとの)戦いは終わっていない」として「米軍撤収が発表されたからといってISを根絶するとの戦略目標から私たちは離れてはならない」と訴えた。

 フランスは、有志連合のIS掃討で戦闘機を空爆に派遣。特殊部隊も地上作戦に送り、クルド人勢力と共闘しているとされる。国内では東部ストラスブールで昨年12月にISの呼び掛けに共鳴したとみられる男が銃撃テロを起こすなど、過激思想に影響を受けたテロの懸念が消えていない。(共同)