Friday, January 18, 2019 9:38 AM

分離の移民親子、数千人か 米報告書、人権団体反発

 米国土安全保障省の監察官は17日、不法移民の親子を分離して拘束するトランプ政権の政策を巡り「数千人の子どもが親や保護者から引き離されたとみられる」との報告書を発表した。正確な人数は不明だが、これまで公表されていた約2700人ははるかに上回っているとし、調査継続の必要性を主張した。

 分離拘束の不当性を巡り、政権を相手に訴訟を起こした全米市民自由連合(ACLU)は「政策は残酷でひどいものだ」と反発、新たな訴えを起こす姿勢を示した。

 トランプ政権は中米諸国からの移民集団(キャラバン)の北上を受けた2018年5月に分離拘束政策の導入を宣言したが、報告書は17年には政策が始まっていたと指摘。政権が発足当初から「見せしめ効果」を狙って導入する考えだった可能性が出てきた。(共同)