Wednesday, January 23, 2019 9:16 AM

WADA、ロシア再処分見送り データ改ざんなら五輪除外

 世界反ドーピング機関(WADA)は22日、常任理事会を開き、資格回復の条件だった検査データの提供期限に間に合わなかったロシア反ドーピング機関(RUSADA)に対する再度の資格停止処分を見送った。改革状況を検証するコンプライアンス(法令順守)審査委員会の提言を受け、ロシア側の協力姿勢を評価したが、今回の対応は各国の反発も招きそうだ。

 一方、モスクワの検査所から回収した検査データに改ざんが見つかった場合はロシアの2020年東京五輪・パラリンピックへの参加を禁じる可能性にも言及した。

 コンプライアンス審査委員会のテーラー委員長は、常任理事会後の電話会見で「データに改ざんが認められれば、即座の資格停止と最も重い処分を提言する」と指摘。世界選手権など国際大会のロシア開催中止も制裁に含まれるという。WADAによると入手したデータの信ぴょう性の確認には2〜3カ月を要する。(共同)