Thursday, September 01, 2016 1:18 PM

メルクに治療薬販売認める 塩野義との特許訴訟仮処分

 ドイツ連邦特許裁判所は1日までに、塩野義製薬が特許権を主張するエイズウイルス(HIV)治療薬を販売継続できるよう米製薬大手メルクのグループ会社が求めた仮処分申請で、メルク側の申し立てを認める決定をした。

 同裁判所は「ドイツのHIV感染者やエイズ患者が(メルク側が販売する)治療薬を必要としており、健康リスクを冒さずに他の薬品に移行するのは困難な状況だ」とした。

 塩野義は昨年8月、メルク側が日本とドイツで治療薬を販売しているのは特許権侵害に当たるとして、東京地裁とドイツ西部デュッセルドルフの裁判所に提訴。メルク側はHIV治療のためで公益性があるとして販売を認めるよう求めていた。(共同)