Thursday, January 24, 2019 10:37 AM

新たな検査不正288件 住友重機械、一段と拡大も

 住友重機械工業は24日、同社と子会社3社で計288件の検査不正が新たに見つかったと発表した。半導体の製造装置などのデータを改ざんしたり、動く歩道を無資格者が検査したりしていた。スキー場のリフトの一部装置も含まれていた。調査が進めば、不正件数はさらに拡大する見込み。昨年も不正が発覚しており、品質軽視とコンプライアンス(法令順守)欠如が鮮明となった。

 半導体関連の改ざんは2004年から行われていた。問題を受けて、国土交通省は24日、原因究明や再発防止策の報告を求めた。

 住友重機械は対象製品を調べた結果、製品の安全性や性能に問題はなかったと説明している。今回の不正に関与したのは合計13人だったとして、組織的ではないとしている。社内の調査委員会が3月末に原因究明や再発防止に関する報告書をまとめる予定。(共同)