Friday, January 25, 2019 9:27 AM
巻き返し図る野党連合 ベネズエラ、デモに広がり
反米左翼マドゥロ政権が強権体制を築いてきたベネズエラで、国会で多数派を占める野党連合が巻き返しを図っている。政権に正統性がないとして暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長(35)を、米国をはじめとする周辺諸国などが承認。先行きは不透明だが、2017年夏以降、勢いを失っていた反政府デモも裾野を広げつつある。
「本日、大統領として正式に国の行政を預かることを誓う」。23日、首都カラカスでの集会でグアイド氏が宣言すると、支持者から大きな歓声が上がった。グアイド氏は野党連合の中でも、過激な姿勢で知られる大衆意志党(VP)の出身。これまでは無名だったが、野党各党で持ち回りの議長職に今月就任した。
だが、この就任宣言はあくまで象徴的なもので、マドゥロ大統領に政権を放棄する気配はない。承認を表明した米国やブラジル、ペルーなどは、これまでもマドゥロ政権の正統性を認めない立場を取ってきた国々だ。(共同)
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