Monday, January 28, 2019 9:15 AM
経団連、賃上げ手法多様に 春闘開始、連合はベア重視
経団連は28日、主要企業の労使が意見を交わす「労使フォーラム」を東京都内で開き、2019年春闘が事実上スタートした。経団連は多様な賃上げ手法の検討を求め、基本給を底上げするベースアップ(ベア)偏重の交渉をけん制するが、連合はベア重視の姿勢。トヨタ自動車など主要製造業はベアを含めた賃上げを容認する方向だ。
経団連の中西宏明会長は賃上げに関し「多様な方法による年収ベースの引き上げを検討いただきたい」と呼び掛けた。6年連続となるベアを選択肢の一つと位置付け、ボーナスや諸手当など年収ベースの賃上げを企業がそれぞれ実情に応じて検討するよう提案した。
経団連は政府が賃上げの旗を振る「官製春闘」からの脱却姿勢を鮮明にしている。安倍晋三首相も今春闘での賃上げを経済界に呼び掛けたが、水準には言及していない。(共同)
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