Tuesday, January 29, 2019 9:40 AM

マドゥロ政権収入締め付け 原油最大輸出先の米制裁

 米政府が28日、ベネズエラの「国営ベネズエラ石油」(PDVSA)を独自制裁の対象に指定した。米国はベネズエラにとって最大の原油輸出国で、これまでで最も厳しい制裁といえる。反米左翼マドゥロ大統領は、政権維持のための重要な収入源をさらに締め付けられた。

 「米国はCITGO(米国にあるPDVSAの製油子会社の名前)をベネズエラから略奪することを決めた」。マドゥロ氏は28日、米制裁を非難し、法的措置を取ると強調した。

 暫定大統領就任を宣言した野党連合出身のグアイド国会議長は同日、声明で「PDVSAとCITGOの経営陣の任命作業を始める」と発表した。米制裁の後ろ盾を得て、石油産業を管理下に置く狙いとみられる。(共同)