Tuesday, January 29, 2019 9:41 AM

飛行機旅客、顔認証で探索 デンソー系、出発遅れ抑制

 自動車部品大手デンソーの子会社デンソーウェーブ(愛知県阿久比町)や埼玉大などは29日、飛行機に乗り遅れる恐れがある旅客を顔認証技術で探し出すシステムを開発したと発表した。空港内のカメラで旅客の位置を把握し、航空会社の職員が見つけやすくする。出発の遅れを抑制し、空港利用者の利便性を高める。

 中部空港(愛知県常滑市)で昨年12月と今年1月、空港職員ら約500人が参加した評価試験を実施した。一般の旅客を交えた試験を10月ごろに予定し、2020年の東京五輪・パラリンピックまでの実用化を目指す。

 ラウンジで寝過ごしたり、買い物に夢中になったりして搭乗時刻に間に合わない旅客は後を絶たない。搭乗者の顔画像は荷物の預入時か保安検査場の通過時に登録。出発時刻までに搭乗ゲートに来なければ、出発ロビーに設けたカメラに最後に写った場所を航空会社の職員がタブレット端末で確認して周辺を探す。(共同)