Tuesday, January 29, 2019 9:42 AM

3択の県民投票条例成立 辺野古、全会一致ならず

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票を巡り、沖縄県議会は29日の本会議で、「賛成」「反対」のみだった選択肢に「どちらでもない」を加えて3択とする改正条例案を、賛成多数で可決した。県政野党の自民党の一部が反対。不参加表明していた自治体が参加するための条件とされる全会一致にならなかった。再び首長の判断が焦点となる。

 県は改正を受け、不参加としていた5市のうち、うるま市から参加の意向が伝えられ、残る4市からは議会などに諮り判断するとの回答を得たと明らかにした。玉城デニー知事は県庁で記者団に「全会一致でなかったことは残念だが、全会派の議員から賛意が示されたことは意義深い」と述べた。

 条例は、最も多い得票だった選択肢が、投票資格者の4分の1に達したときは、知事はその結果を尊重しなければならないと定めている。選択肢が一つ増えたことで、移設反対を掲げる県にとって4分の1のハードルは上がることになる。(共同)