Tuesday, January 29, 2019 9:44 AM

巨額賠償、企業経営を圧迫 欧米で訴訟リスク直面

 世界的な景気失速が懸念される中、医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や金融大手ゴールドマン・サックスといった欧米の有力企業が相次いで訴訟リスクにも直面し、経営の圧迫要因となっている。各社とも法廷などで争う構えを見せるが、巨額賠償金の支払いや主力製品の販売停止に追い込まれる恐れもある。

 「われわれは何も隠していない」。J&Jは昨年12月18日付のニューヨーク・タイムズ紙などに全面広告を出した。ロイター通信がベビーパウダーの原料に発がん性物質が混入した事例を把握しながら隠していたと報じたことへの反論だ。

 だが商品を使用してがんになったと主張する人たちが数千件の訴訟を起こしており、業績不透明感は払拭できていない。(共同)