Thursday, June 23, 2016 9:51 AM

沖縄戦71年、恒久平和誓う 知事、米軍属事件に言及

 沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で命を落とした20万人以上の犠牲者を追悼する「慰霊の日」を迎えた。71年前のこの日、沖縄戦の組織的戦闘が終結したとされる。最後の激戦地となった同県糸満市摩文仁の平和祈念公園では、恒久平和を誓う「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。翁長雄志知事は平和宣言で、元米海兵隊員の軍属が逮捕された女性暴行殺害事件に言及。日米地位協定の見直しを強く求めた。

 追悼式には遺族のほか、安倍晋三首相やケネディ駐日米大使らも出席した。

 平和宣言で翁長氏は「悲惨な戦争体験が、平和を希求する沖縄の心の原点」と強調、今回の事件を受け「県民は大きな衝撃を受け、不安と強い憤りを感じている」と指摘した。戦後71年を経ても沖縄に広大な米軍基地が存在するとして、在日米軍の法的地位を定める日米地位協定の抜本的な見直しや、海兵隊削減を含む米軍基地の整理縮小を、直ちに実現するよう迫った。(共同)