Thursday, January 31, 2019 9:42 AM
米朝交渉決裂なら軍拡競争 中国、安保環境悪化を警戒
中国人民解放軍の朝鮮半島問題専門家が軍内誌で、非核化へ向けた米朝交渉が決裂した場合、北東アジア地域で米国と中国・ロシア間の深刻な軍拡競争が起きる懸念があると分析していることが31日、分かった。中国が交渉決裂による安全保障環境の悪化を警戒していることを如実に示しており、2月下旬に予定される米朝首脳再会談へ向けて多様な働き掛けを強化するとみられる。
中国軍のシンクタンク、軍事科学院発行の「中国軍事科学」昨年8月号で、国防大学などの専門家2人が朝鮮半島情勢を分析。今後3年以内に想定される四つのシナリオとして(1)米朝対話が進展し非核化へ前進(2)対話決裂で米国が武力行使し軍事衝突(3)対話決裂で軍事対立がエスカレート(4)米国が北朝鮮の核兵器保有を黙認し核兵器が拡散ーを指摘した。
軍事衝突となると、最悪「核戦争に発展する可能性」も排除できず北東アジアは甚大な被害を受けるとしつつ、米国も高いリスクは望まないため可能性は高くないとしている。(共同)
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