Thursday, January 31, 2019 9:44 AM

新天皇、4重要地方公務に 即位後、国民文化祭も

 宮内庁は31日、天皇代替わり後の公務の分担策を発表した。天皇、皇后両陛下は毎年、各地で開催される「全国植樹祭」「国体」「全国豊かな海づくり大会」への出席に伴う三つの重要地方公務に臨まれてきたが、新天皇、皇后の活動に「国民文化祭」への出席が加わる。

 新天皇、皇后となる皇太子ご夫妻は、両陛下の現在の活動を基本的に全て引き継ぐ。両陛下は毎年、東京都内で全国戦没者追悼式などに臨んでいるが、国際生物学賞の授賞式は天皇陛下の意向で、理学博士の学位を持つ秋篠宮さまと妻紀子さまが出席する。新天皇、皇后の活動に加わる国民文化祭は、1986年の第1回から皇太子さまが出席してきたため即位後も続けることが決まった。療養中の皇太子妃雅子さまは代替わり後も、体調をみて各行事への出席を判断する。

 両陛下が続けてきた「こどもの日」と「敬老の日」にちなんだ施設訪問は、2015年から負担軽減を目的に皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻が交互に臨んでいたが、新天皇、皇后の活動に戻す。元日の「歳旦祭」や五穀豊穣に感謝する11月の「新嘗祭」などの宮中祭祀も代拝などの負担軽減策が取られていたが、新天皇は平成時代の当初の形で務めることになる。(共同)