Thursday, January 31, 2019 9:44 AM

首相、監察委の独立性強化 統計改革へ「総合的対策」

 安倍晋三首相は31日、衆参両院本会議の代表質問で、厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題を再調査する「特別監察委員会」について「事務局機能も含め、より独立性を高めた形で、さらに厳正に調査を進める」と述べた。統計行政における組織などの抜本的な改革に関して「総務省統計委員会の検証結果を踏まえつつ、総合的な対策を講じる」と述べた。

 野党は監察委について「やらせとも言えるお手盛り調査だ」と追及。首相は「批判は真摯に受け止める。二度と生じないよう徹底して検証し、信頼を取り戻すことが何より重要だ」と述べた。

 外部有識者で構成する監察委の調査では、不正に関係した厚労省職員・元職員のうち7割近くは「身内」の厚労省職員だけで聴取していたことが判明。全面的な再調査に追い込まれている。(共同)