Thursday, January 31, 2019 9:45 AM

INF条約「進展なし」 米露が次官級協議

 米国とロシアは31日、トランプ政権が破棄方針を示した米露の中距離核戦力(INF)廃棄条約を巡り中国で次官級協議を行った。タス通信によると、ロシアのリャプコフ外務次官は協議後、進展が得られなかったと述べた。条約維持に向けた妥協点が見いだせなかったとみられる。

 米国はロシアが配備を進める新型ミサイルが同条約違反と批判しており、両国の歩み寄りが進むかどうかが焦点だった。米側は、ロシアが違反を解消しなければ2月2日に正式に条約破棄を通告する意向を示している。

 北京で開かれた米国、ロシア、中国、英国、フランスの核保有5カ国による会議に合わせて、米国のトンプソン国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)とリャプコフ氏が協議した。AP通信によると、トンプソン氏は核保有5カ国の会議で、ロシアを念頭に「一部の国が核不拡散を破り、新兵器計画を進めている」と非難した。(共同)