Monday, February 04, 2019 9:34 AM

崖っぷちのマドゥロ政権 米制裁、ロシアは関与に消極的

 ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権が崖っぷちに立たされている。暫定大統領就任を宣言した野党連合出身のグアイド国会議長を支持する米政府が、生命線である石油産業を標的に、これまでで最も厳しい制裁を発動。友好国ロシアは米国の動きをけん制するが、関与を深めることには消極的とされ、頼みの綱とならない可能性がある。

 1月28日に米政府が発表した制裁は、ベネズエラ産石油を輸入する米精製企業に国営ベネズエラ石油(PDVSA)への代金支払いを禁じ、ベネズエラ新政権が発足した場合に運用が可能となる口座へ振り込むよう義務付けた。

 PDVSA元役員の経済評論家ホセ・トロ氏は「政府の外貨収入の75〜80%は対米石油輸出が占める。制裁は経済政策の持続性に直接影響を与える」と指摘する。(共同)