Tuesday, February 05, 2019 9:27 AM

「イスラム国」復活懸念 米軍シリア撤収で

 米国防総省の監察官は4日、シリアに駐留する米軍が撤収すれば、過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力が復活する懸念があるとの報告書を発表した。トランプ大統領はシリアから米軍を撤収させる方針を昨年12月に表明したが、早期の実行に警鐘を鳴らす内容だ。

 発表によると、米軍が活動してきたシリアの領域には、IS戦闘員が2000人ほど残っているとみられる。戦闘員は規律に忠実で、米軍や有志連合の持続的な圧力がなくなれば、「6〜12カ月間に復活する可能性がある」と米軍内で指摘されているという。

 また「最近、ISはシリアよりもイラクで急速に戦力を再結集している」との分析を紹介した。(共同)