Tuesday, February 05, 2019 9:27 AM

独首相、対日連携に意欲 「多くの共通点」

 日本を訪問しているドイツのメルケル首相は5日、「米国第一」を掲げるトランプ政権への対応を念頭に、日本とドイツは安全保障や貿易で米国に依存しており「多くの共通点がある」と述べ、緊密に連携していく考えを示した。東京都港区の慶応大で行われた学生との対話集会で語った。

 メルケル氏は4日の安倍晋三首相との首脳会談で、安保分野の機密情報の交換を可能にする「情報保護協定」の締結で大筋合意したばかり。集会では「米国は北大西洋条約機構(NATO)を通じてドイツの安全を保障している。日本も米国に頼っている」と強調した。

 日独と米国は「経済関係も密接」だと指摘。日本や欧州連合(EU)に鉄鋼輸入制限を発動した米国の動向を注視するとした。さらに、6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合で、日本と共に世界貿易機関(WTO)改革の議論を主導する意向も示した。(共同)