Wednesday, February 06, 2019 9:19 AM

産油国の新協定模索へ 米紙、サウジとロシア

 ウォールストリート・ジャーナル電子版は6日、サウジアラビアと石油輸出国機構(OPEC)加盟の湾岸諸国数カ国が、ロシアの率いる非加盟10カ国と原油価格を下支えするため新たな産油国協定を正式に結ぶ方向で模索していると報じた。

 関係者によると、18日の週にウィーンで開く産油国会合で議論する。4月に産油国代表が集まり、最終的な合意を目指す。新協定はOPECの国連方式の平等主義をやめる。OPECは現在、原油生産量の規模にかかわらず決定事項に対する投票権が1国1票だが、サウジとロシアに特別の権限を与える。

 イランやほかの産油国は、サウジとロシアが優位に立つのを恐れ反対。イランはサウジとロシアが定期的に産油国会合を持つのを停止するよう要求し続けた。原油市場の暴落など危機的な状況時に、産油国が一堂に会し対応を協議するのを望んでいるという。(共同)