Wednesday, February 06, 2019 9:21 AM

ケフィア本社を家宅捜索 出資法違反容疑、警視庁

 加工食品のオーナー制度で多額の資金を集め、1千億円超とされる負債を抱えて破産した「ケフィア事業振興会」について、警視庁生活経済課は6日、出資法違反(預かり金禁止)の疑いで東京都千代田区の本社を家宅捜索した。今後、押収資料を分析し、同社関係者から事情を聴くなどして本格捜査に乗り出す。

 同社は会員制通販サイトで食品を中心に販売していたほか、顧客にダイレクトメール(DM)を送り、干し柿やメープルシロップなどの加工食品製造事業で「オーナー制度」を展開。一定額を支払って商品のオーナーになれば、同社が数カ月後に商品を買い取る形で、元本に利息を上乗せして支払うとして出資を勧誘していた。同社の設備への投資も募っていた。

 捜査関係者によると、捜索容疑は、元本保証や利息の支払いを約束し、昨年2月から6月にかけ、横浜市の60代の女性など4人から、設備投資などの名目で計約310万円を違法に集めた疑い。(共同)