Wednesday, February 06, 2019 9:21 AM

厚労省、初動から身内聴取 有識者への連絡年明け

 根本匠厚生労働相は6日の参院予算委員会で、昨年12月に統計不正問題が発覚した直後、厚労省が監察チームの外部有識者に連絡せず、関係者の聴取を身内だけで始めたと明らかにした。有識者には年明けに連絡した。同チームから調査を引き継いだ「特別監察委員会」では報告書原案を厚労省職員が作成するなど第三者性が疑問視されている。初動調査でも中立性が問われる形となった。

 衆院に続き、参院でも予算委の本格論戦が始まった。与党は2018年度第2次補正予算案の7日成立を目指す。

 監察チームは厚労省の常設組織で、職員と弁護士らで構成する。根本氏は、定塚由美子官房長が身内での聴取を決めたと釈明。「職員がヒアリングして事案を整理し、1月10日に有識者に集まってもらった」と語った。(共同)