Wednesday, February 06, 2019 9:22 AM

「米国第一」へ選択迫る トランプ大統領、一般教書

 トランプ大統領は5日夜(日本時間6日)、上下両院合同会議で一般教書演説を行い「国民の生命と雇用を守る移民制度をつくる道義的義務がある」と不法移民対策の強化を訴え、目玉政策であるメキシコ国境の壁建設への決意を重ねて表明した。昨年秋の中間選挙で対立する民主党が下院の多数派を握り公約実現が停滞する中、「米国第一を心に刻まなければならない」と強調し、「偉大さへの選択」を迫った。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と2月27〜28日、ベトナムで再会談することも明らかにした。

 上下両院の多数派が異なるねじれ議会に直面するトランプ氏は、老朽化したインフラの整備など超党派で取り組む「米国再建」事業を挙げて結束を呼び掛けたが、国境管理などでは妥協しない姿勢を堅持。再選を目指す2020年大統領選をにらみ、保守派を中心とする支持層へアピールを図った。外交でも米国第一主義を再び宣言した。日本への言及はなかった。(共同)