Thursday, February 07, 2019 9:10 AM

米、非核化行程表目指す 平壌で実務協議、申告が鍵

 北朝鮮を訪問している米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は7日、ベトナムで27〜28日に開かれる米朝首脳再会談に向けて、平壌で北朝鮮側と実務協議を続けたもようだ。米側は完全非核化までの行程表づくりに進みたい考えだが、北朝鮮がかたくなに拒んできた核・ミサイル開発の実態申告に応じるかどうかが鍵を握る。

 ポンペオ米国務長官は6日、FOXビジネステレビのインタビューで「金正恩朝鮮労働党委員長は非核化の約束を果たす」と述べ、会談成功に意欲を示した。

 しかし北朝鮮側はこれまで、非核化作業の前提となる申告を巡り「攻撃目標を教えてくれと言っているようなもの」(朝鮮中央通信)として拒否。トランプ政権は今回、首脳再会談開催を優先し、申告問題をいったん棚上げしたのが実態だ。外交筋は「米朝はまだ申告で折り合っていない」と指摘、実現のめどは立っていないとみられる。(共同)