Friday, February 08, 2019 9:22 AM

ウイルス侵入、1月中旬か 豚コレラ拡大で愛知の施設

 農林水産省は8日、長野や滋賀など5府県に豚コレラが広がるきっかけとなった愛知県豊田市の養豚場について、1月中旬ごろにウイルスが侵入した可能性が高いとの見方を示した。同省は感染経路についてチームを派遣して調査しており、ウイルス遺伝子の特徴や侵入時期から感染経路の特定を急ぐ考えだ。豚コレラに対する愛知県の対応が適切だったかどうかも調べる。

 農水省によると、豊田市の養豚場は子豚を出荷しているが、1月14日に出荷した三重県の養豚場では感染が確認されなかった。その後、18日に出荷した大阪府内の養豚場は感染しており、この時期にウイルスが侵入した疑いが強い。

 1月下旬に7例目として発生が確認された岐阜県本巣市の養豚場と、愛知県田原市にある豊田市の養豚場の系列施設に同じ飼料会社のトラックが出入りしており、感染に関連している可能性が疑われていた。だが、豊田市と本巣市ではウイルスの遺伝子配列が異なっており、飼料会社が関連している可能性が低くなったことも判明した。(共同)