Friday, February 08, 2019 9:23 AM

米民主党が新温暖化対策案 トランプ大統領に対抗

 米民主党の連邦議会議員有志は7日、今後10年の地球温暖化対策の目標を示した「グリーン・ニューディール」と呼ぶ政策案を発表した。対立するトランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明し温暖化対策に消極的なことを踏まえ、2020年の次期大統領選を視野に対抗姿勢を鮮明にする狙いがある。

 米メディアによると、民主党内で上下両院の約70人が賛同。これに対し共和党は「財源などの具体性に欠けた『欲しいものリスト』だ。(温暖化対策として)化石燃料を排除すれば少なくとも100万人の国民が失業する」と批判している。

 政策案では、温室効果ガスの排出量を実質ゼロに導くため、米国内の電力を100%、再生可能エネルギーなど二酸化炭素を出さない方法で供給することを提言。既存の建築物を改築し最大の省エネ効果を持たせることや、高速鉄道網の整備などを掲げ、こうした方策を通じて雇用を創出するとした。(共同)