Tuesday, February 12, 2019 9:27 AM

統計不正「引き継ぎなし」 更迭幹部、衆院予算委

 厚生労働省の統計不正で更迭された大西康之元政策統括官は12日の衆院予算委員会で、毎月勤労統計不正問題に関する引き継ぎの有無を問われ「特段の説明はなかった」と述べた。安倍晋三首相は、消費税増税対策で実施するポイント還元制度の撤回要求を拒否した。

 大西氏の前任者は部下から不正な抽出調査の報告を受けていたことが既に分かっている。厚労省の特別監察委員会が組織的隠蔽の有無を含めて詳しい経緯を再調査しており、大西氏の説明が注目されそうだ。

 勤労統計を巡っては、昨年1月に、対象事業所を一部入れ替える調査方法の変更を行った。大西氏は、昨年7月の政策統括官就任時について、前任者からは「調査方法の変更があったが、今は落ち着いている」との引き継ぎのみだったとした。(共同)