Thursday, February 14, 2019 9:35 AM
経典と女性差別の展示変更 監修者、大谷派に抗議
真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で開催中の人権週間ギャラリー展で、仏教の経典と女性差別を取り上げた3枚のパネルが、展示開始前に同派の意向で差し替えられていたことが14日、分かった。展示を監修した世界人権問題研究センター(同市)の嘱託研究員源淳子さん(71)は1月下旬、核心的な内容が外されたとして大谷派に抗議文を送った。
源さんによると、問題にされたのは、けがれがある女性は仏などになれないとした「女人五障」の教えや、女性が一度男性になって成仏する「変成男子」の思想などを紹介した3枚。展示開始前に「宗門としての見解がない」などの理由で、近現代の性別役割分業などを記載した新たなパネルに変更された。
女人五障や変成男子への見解がいまだ定まっていないとして、大谷派の但馬弘宗務総長は14日「現段階で宗派として経典における女性差別に関して正式な見解が出し得ていない状況において、参拝接待所ギャラリーで展示することを差し控えさせていただきました」とのコメントを出した。(共同)
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