Thursday, February 14, 2019 9:37 AM

伊藤忠社員を1年拘束 中国、スパイ容疑か

 大手商社、伊藤忠商事の40代の男性社員が昨年2月、中国広東省広州市の国家安全局に拘束されていたことが14日、複数の関係者の話で分かった。当局による拘束は約1年続いている。日本の大手商社の社員が中国で長期間拘束されるのは異例。

 菅義偉官房長官は14日の記者会見で、昨年2月に40代の日本人男性1人が中国当局に拘束され、6月に起訴されたと明らかにした。容疑などは明言せず「邦人保護の観点からできる限りの支援をしている」と述べた。

 関係者らによると、日本国内で勤務していた男性は広州市を訪問し、国家の安全を害したとして昨年2月に同市国家安全局に拘束された。既に起訴されて公判も始まっているが、判決はまだ出ていないという。具体的にどのような行為が罪に問われているかは不明。(共同)