Thursday, February 14, 2019 9:38 AM

沖縄、県民投票が告示 辺野古、3択で直接民意

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る県民投票が14日、告示された。選挙と異なり、辺野古移設に絞って県民が直接民意を示すのは初めて。「賛成」「反対」「どちらでもない」の三つから一つを選択する。一部の離島を除き、24日に県内全域で一斉に投開票される。国への法的拘束力はないため、政府は結果によらず日米同盟の抑止力維持などを理由に移設工事は続ける方針だ。県民から大きな反発を招く可能性もあり、4月の衆院補選や7月にも予定される参院選をにらみ、今後の国の対応が焦点となる。

 菅義偉官房長官は14日の記者会見で「どういう結果でも移設を進めるか」との問いに「基本的にはそういう考えだ」と述べた。一方、玉城デニー知事は反対の民意を明確化させ、移設断念を迫りたい考え。県庁で記者団に「自身の意思を直接示す重要な機会だ。ぜひ貴重な1票を投じていただきたい」と語り、那覇市内で参加を呼び掛けた。

 投票は、用紙に記載された三つの選択肢のいずれかに「○」を記入する。最も多い得票だった選択肢が投票資格者の4分の1に達したときは、知事は結果を尊重しなければならず、首相や米大統領に結果を通知する。13日現在の投票資格者数は115万6295人。(共同)