Friday, February 15, 2019 9:44 AM

3社連合強化へ議論本格化 日産、ルノーのトップ会談

 日産自動車の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は15日、来日したフランス自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長と横浜市の日産本社で会談し、企業連合の強化に向けた議論を本格化させた。日産が設置した「ガバナンス(統治)改善特別委員会」は15日の会合で、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された前会長カルロス・ゴーン被告に権力が集中したことが不正の大きな要因になったとの認識を共有した。関係者が明らかにした。

 西川氏とスナール氏は、三菱自動車の益子修会長兼CEOを加えた3者の直接会談を前日に初めて開き、3社連合の結束を再確認した。ルノーや筆頭株主のフランス政府に持ち株会社化や経営統合論もくすぶる中、日産側はそれぞれが経営の自立性を保ちながら協力関係を深めることが重要だと説明したとみられる。

 スナール氏は15日、日産の他の取締役らとも顔を合わせた。一方、益子氏は15日夜、記者団に対し、スナール氏と東京都内で個別会談したと明らかにした。「3社で人材交流をしようという話になった」とも説明した。スナール氏は16日に帰国する見通しだ。(共同)