Friday, February 15, 2019 9:45 AM

医療保険、国内居住限定 外国人増で改正法案決定

 外国人労働者の増加に対応するため、政府は15日、健康保険を使える扶養親族を原則として国内居住者に限ることを柱とする健康保険法などの改正案を閣議決定し衆院に提出した。外国人による医療保険制度の不正利用を防止する狙い。2020年4月に施行予定。厚生年金加入者の配偶者が「3号被保険者」として保険料負担なしに国民年金を受け取る場合も、同様に国内居住を要件とする。

 保険証の代わりにマイナンバーカードでも公的医療保険を使えるようにする改正も盛り込んだ。対応するシステムを整備した医療機関では、患者はカードがあれば保険証なしで受診できる。21年3月の導入を目指す。

 法案は医療分野を中心に複数の社会保障制度を一括して改正する内容で、対象の法律は計8本。(共同)