Tuesday, February 19, 2019 9:41 AM

米朝、非核化へ交渉大詰め 特別代表きょう訪越か

 北朝鮮国務委員会の金革哲米国担当特別代表らが19日、空路、平壌を出発、中国の北京国際空港に到着した。米朝首脳再会談の開催地、ベトナムの首都ハノイに20日にも入り、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表と実務協議に臨む見通し。首脳会談が1週間後に迫る中、非核化措置と見返りを巡り、交渉は大詰めを迎える。

 トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の再会談は27、28日の2日間。ポンペオ米国務長官は13日のインタビューで、両首脳が昨年6月の初会談で合意した(1)新たな米朝関係確立(2)平和体制構築(3)非核化ーについて実質的な進展を目指すとし、北朝鮮への将来的な経済支援構想の策定にも意欲を示した。

 米側は完全非核化に向けた行程表づくりに道筋をつけ、第1段階の措置として寧辺の核施設の廃棄やそれに先立つ査察、豊渓里核実験場の廃棄検証、東倉里のミサイル発射施設の廃棄などで具体的な手順をとりまとめたい考え。北朝鮮は既に保有する核・ミサイルについては申告を拒んでおり、隔たりを埋められるかは見通せない。(共同)