Wednesday, February 20, 2019 9:35 AM

「社会の考え方変えたい」 性別「X」のカナダ活動家

 出生証明書に男女どちらでもなく「中立の性別(ノンバイナリー)」を記載するよう求め、2017年12月にカナダで初めて認められたとされる人権活動家ジェマ・ヒッキーさん(42)がこのほど来日した。共同通信の取材に応じ、性的少数者に寛容な制度改革が進むカナダでも偏見が依然として存在するとしつつ「自身の体験を多くの人と共有し、社会や人々の考えを変えていきたい」と語った。

 ノンバイナリーは、日本では「Xジェンダー」とも呼ばれる。欧州や米国の一部の州などで法的な書類に記載を認める動きや議論が進んでいる。

 ヒッキーさんはカナダで同性婚合法化を進めた活動家。カトリックの聖職者から性的暴行を受けた昔の経験も明かし、性的少数者の支援に取り組んでいる。在日カナダ大使館の招待で2月中旬に来日。自身の記録映画の上映イベントで、日本の性的少数者や支援者と交流した。(共同)