Wednesday, February 20, 2019 9:37 AM

患者にわいせつ、医師無罪 証言の信用性に疑問

 東京都足立区の病院で2016年、手術後の女性患者にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの罪に問われた医師の男性被告(43)に、東京地裁は20日、女性の証言の信用性に疑問があるとして、無罪(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。医師は捜査段階から一貫して無罪を主張していた。

 大川隆男裁判長は、女性の証言は具体的で一貫性があるものの、麻酔による幻覚の影響を受けていた可能性があると指摘。女性の体に付着していた医師のDNAについては、会話や触診に伴う唾液や汗の可能性もあると判断した。

 医師は16年5月、30代女性の乳腺腫瘍の手術を担当し、術後の全身麻酔の影響で女性が意識がもうろうとしている中、胸をなめるなどしたとして、起訴された。(共同)