Thursday, February 21, 2019 9:49 AM

IS妻の帰国「認めない」 トランプ政権、家族反発

 トランプ政権は20日、シリアの過激派組織「イスラム国」(IS)支配地域に渡り、IS戦闘員の妻となったアラバマ州出身の女性(24)について、米国への帰国を認めない方針を示した。家族や支援団体「米イスラム関係評議会」側は「彼女は米国市民だ」と反発しており、訴訟に発展する可能性もある。

 米メディアなどによると、女性はホダ・ムサナさん。2014年にシリアに渡航し、相次いで3人のIS戦闘員の妻となり、夫はいずれも死亡した。現在はシリア北部でISの掃討作戦を続けるクルド人勢力支配下の収容所で、生後18カ月の子供と拘束されている。

 ムサナさん側は「渡航したことを後悔している」として米政府に帰国を認めるよう要請。だが、ポンペオ国務長官は20日の声明で「米国市民ではないので認められない」と拒否。トランプ大統領もツイッターで「帰国を認めるなとポンペオ氏に指示した」と表明した。(共同)