Friday, February 22, 2019 9:24 AM

ナイキ「大失態」で株急落 靴壊れ、スター選手負傷

 スポーツ用品大手ナイキの「大失態」が米メディアをにぎわせている。大学バスケットボール界のスーパースターが20日の試合で、履いていた同社製シューズが壊れたため膝を痛めて負傷退場。全米に衝撃を与えた影響で同社の株価が急落し、ロイター通信は21日の時価総額への影響を約14億6千万ドル(約1621億円)とまで算出した。

 負傷したのは男子の全米大学体育協会(NCAA)1部デューク大のエースで、プロのNBAで抜群の人気を誇るレブロン・ジェームズ選手(レーカーズ)の再来との呼び声も高いザイオン・ウィリアムソン選手。オバマ前大統領も観戦した有名校との黄金カードで、靴底がはがれたために足を滑らせて転倒した。

 メディアや会員制交流サイト(SNS)では、今年のNBAドラフト1位候補にも挙がるホープが苦痛にもだえる姿や、無残に壊れた靴の映像が瞬く間に広まった。デューク大は同選手が重傷ではないと21日に発表したが、事態は収束するどころか拡大している。(共同)