Friday, February 22, 2019 9:25 AM

民間初の月探査機打ち上げ イスラエル、4月着陸へ

 イスラエルの非営利団体「スペースIL」は米東部時間21日夜(日本時間22日午前)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から民間初の月面探査機「ベレシート(創世記)」を打ち上げた。ベレシートは上空でロケットから分離され、地球を周回する軌道に入る。4月11日に月に着陸、磁場測定などを行う計画だ。

 これまで月面の着陸探査に成功したのは、国が威信を懸けて取り組んだ米国、旧ソ連、中国のみ。スペースILが成功すればイスラエルが4カ国目、民間初の快挙となる。スペースILのイド・アンテビー最高経営責任者(CEO)は「歴史をつくる」と意気込んでいる。

 ベレシートは高さ約1.5メートル、直径約2メートル、重さは燃料を含め585キロ。打ち上げには宇宙ベンチャー「スペースX」の「ファルコン9」ロケットを使用。ベレシートは地球を周回後、途中で月に向かう軌道に切り替え、月を周回し、月面着陸する見通し。(共同)