Friday, February 22, 2019 9:28 AM

アフガン和平機運高まる 国連代表「17年間で初」

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)のトップを務める山本忠通代表が22日、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、米政府と反政府武装勢力タリバンの和平交渉について「17年間で初めて本当に意味のある動きが出てくる可能性がある」と述べ、和平進展に向けた機運の高まりに期待感を示した。

 米政府とタリバンは25日にカタールの首都ドーハで協議する予定。山本氏はこうした協議で双方が駐留米軍撤退の見通しなどで合意できれば、国際社会が目指すアフガン政府とタリバンの直接協議にも道が開ける可能性があると指摘した。

 山本氏によると、米政府とタリバンはこれまでの交渉でアフガンに駐留する外国部隊の撤退と、タリバンと国際テロ組織アルカイダとの関係断絶で基本的に意見が一致した。撤退時期などがさらに具体化すれば、タリバンとアフガン政府の直接協議や停戦に向けた話し合いも行われる見通しだという。(共同)