Friday, February 22, 2019 9:28 AM

国防長官抜きで閣僚協議 日米、4月開催へ調整

 日米両政府は、外務・防衛担当閣僚をメンバーとする安全保障協議委員会(2プラス2)の次回会合に関し、米国防長官不在のまま開くことで大筋合意した。複数の日米関係筋が22日、明らかにした。トランプ大統領は、辞任したマティス前国防長官の後任人事に着手していないため、やむなく実施に踏み切る。2プラス2は4月を軸に日程を調整する。

 シャナハン国防長官代行が出席する方向。日米同盟の基本方針を定める2プラス2を、米国の国防トップ抜きで開くのは異例だ。トランプ氏が政権内で繰り広げる人事騒動の影響を被った。中国と北朝鮮をにらみ日米同盟を強化したい安倍政権と、日本への武器売却に関心を寄せるトランプ政権との間で、2プラス2が調整機能を十分に果たせるか不安視する声も出ている。

 国防長官抜きの開催を「決行」(防衛省幹部)するのは、2プラス2の成果を踏まえて開催すべき東京での日米首脳会談が5月に迫っているためだ。日米関係筋によると、両政府は、昨年12月のマティス氏辞任後、トランプ氏が後任を決めてから2プラス2の日程調整に入る考えで一致。だが、トランプ氏が年明け以降も人事に着手しようとしないため、方針転換したという。(共同)